カスタマイジング〜スッテプワゴンRF3型の天井張替え編            

Customizing

車の修理参考例

                  当社販売中のウレタン付きニットブラックで天井を張替えしました。


        この布地は幅が160センチ有る為、ミニバンの天井も1枚で楽々張替えが可能です。


このタイプの天井を張替える場合、純正の天井はかなりボンドを染み込みますので、必ず捨て塗り(一度全体にボンドを塗り乾燥させる事で、接着時のボンドの染み込みを止める役目)を致しましょう。
この工程を省くと、時間と共に張替えた布地(レザーも同様)が剥れ落ちて来る可能性が大です。
特にアールのきつい部分、取っ手の凹凸部分、サンバイザーの
凹凸部分などは、丹念にボンドを塗る事を、お勧め致します。

張替える材料も同様に全体にボンドを捨て塗りして於く事により
後々の作業が楽に行えます。
             ボンドが乾いたら張る位置を決める
            中心から、張ってみる

皆様からよくお問い合わせが来る質問で、ボンドを乾かしたら接着しなくなるのではないか??との質問が多く寄せられますが
この状態では、接着すると困るからです、ベタベタの状態で天井にボンドの付いた布地を乗せると、剥がせなくなり、位置きめどころか、無理に剥がそうとすると、布地が壊れたり、他の場所が接着してしまったり、取り返しの付かない状態になってしまうからです。あくまでもこの時は、強力な接着力は必要が無いと言うことです。

張る位置(中心)が決まったら、最初に中心からどちらか片方に
ボンドを再スプレーを致します、この時のボンドの乾燥状態は半乾き状態でもかまいませんが、あまりベタベタの状態では作業がしずらいのと、アール部分や、取っ手の凹凸部分は浮いて来る可能性がありますので、あくまでもどの状態が一番接着力が得られるかは、最初にダンボールなどにボンドを塗って予行練習をする事が失敗を最小限に止める方法です。
         反対側も同じように                 接着の確認

片側を張り付けたら、今度は反対側も同じようにボンドを再スプレーして、接着致します。
片側を張り終えると、もう片側は要領がかなり理解でき、スムーズに行えるのでは無いでしょうか?
このように、何回も再スプレーをしながらの作業となりますので良く、張替えは何本スプレーが必要か?とのご質問がございますが、作業なさる方のスピード、気温、などでかなり左右されますから、ボンドは十分に用意して作業することがよろしいでしょう

ミニバンの場合天井が大きいので、真ん中を重点的に張って行き周りは接着を、確認しながら、接着の弱い所は、再スプレーを小まめに行いながら、確実に接着して行きます。
中心部を重点的に張って行くのは、最初に端を接着してしまうと真ん中の接着状態が確認出来ないからです、端はいくらでも確認出来ますので中心から外側に向けて確実に再スプレーを行い、決して乾燥を恐れず、慎重に確認しながら張って行きます。
          前の部分を接着する               張替え完了

この天井の場合リアエアコンの噴出し口が盛り上がっている為
しわを、逃がす事を考慮し、大きく3箇所(噴出し口から後ろの左右と噴出し口より前側)に分けて張りました。
前の部分も同様に再スプレーを重ねながら張り込んで行きます。

全体に張り終えた画像ですが、これはあくまでも、かなり伸びがあり、張替え安い材料を使用している為、このようにきれいに
張替える事が簡単に出来てしまいますが・・・・・
伸びの無い布地などは、かなりの技術を要する事は間違い無いでしょう。

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