カスタマイジング  ディフェンダーの天井張替編〜

Customizing

車の修理参考例

■起毛スエードを使用しての張替 高級感のある布地ですが起毛の向きがあるのでご注意を

  純正の天井材は薄いグレーのビニールですが、ビニールレザーでの張替は基本的に無理があります。


純正の天井材は薄いビニールレザーにウレタンが張られていますがビニールがちじみ、ウレタンと分離して剥がれているのが
分ります。

レザーは簡単に剥がれますが残ったウレタンをきれいに剥がさないと張り替えた時にそのまま凹凸が出てしまうのできれいに取り除く事から始めます、最後に残ったベタベタなウレタンは軍手で擦るときれいに取り除く事が出来ます。

    重要な ボンドの下塗り作業です

          布地にも吸い込み防止の為下塗りをします

ウレタンをきれいに取り除いたらベタベタを止める意味も含め
全体にボンドを塗り完全に乾燥させます、この作業によりベタベタは止まります。

布地はボンドを吸い込みますので、軽く全体にボンドを捨て塗りをする事により、接着時のボンドが布地に染み込む事が無くなり強力な
接着力が得られます。
    再度ボンド両方にボンドを塗り接着開始         一気に張らずに半分ずつ張るのがこつです

天井と布地の中心に印を付け、ボンドを天井と布地の中心から
2〜30センチの幅でボンドを塗ります、手にボンドが着かないぐらいの時に中心を合わせ接着します。

中心を接着したら布地をめくり、両方にボンドを塗り接着していきます
この場合凹凸面のボンドが不十分な塗り方だと完全な接着は得られませんので特に凹凸面には十分にボンドを塗ることが重要です。

     全体を張り終えたら一度圧着点検しましょう

             余った布地は裏にきれいに接着します

片方ずつ再スプレーをしながら接着したら最後に浮いている場所(不完全接着)などがないか手にきれいな軍手を着け全体を圧着します、軍手は抜群に滑るのでお勧めです。
汚れた手では絶対に止めましょ。
 
余った布地は裏側にボンドを塗り接着します。
                完成です。      スエードは起毛の向きが有るので注意が必要

きれいに張り上がりました、当社ではこの状態で丸一日乾燥させておきます。
純正とは違いかなり高級感が出ました。
 
アルカンターラや、アルカンターラ調布地の場合起毛の向きがありますので、特にこの天井のように4分割などの場合は布地の方向をすべて揃えないと違った色に見えてしまいますので特に注意が必要です。
          立ち上がり部分の張り方番外編                  完成です

よく問い合わせがあるこのような形の部分の張り方ですが、皆さまはどちらか片方から張って行ってるようですが、この画像のように左右同じ部分を同時に張って行き、最後に真ん中を上に持ち上げ接着するときれいに張れます。
 
これが張り上がった状態ですが、ここまできれいに張れるのは
この布地がかなり伸びが有る為です。
やはりきれいに仕上る為にはかなり材料に左右されると言う事です。
 新車の天井張替えウルトラスエード(アルカンターラ)               表皮ウレタンを剥がす
 
ディフェンダー110の3分割の天井
表皮のビニールレザーの上からの張替えは大変危険です、一時的に接着されますが、純正表皮のビニールがボンドの溶剤に徐々に侵され剥がれます、くれぐれも表皮は剥がして張替えを行いましょう。
     
新しい天井はがっちり着いていて剥がすのが大変です
表皮とウレタンがきれいに別れて剥がれた場合はウレタンをわざわざ剥がす必要はありませんが、だいたい部分的にウレタンも剥がれてしまう為、結局ウレタンまできれいに剥がす必要が出てきます。
        簡単では無い、ウレタンの削除         ウルトラスエード(アルカンターラ)での張替え
 
経年劣化の天井とは違い新しい天井ウレタンは色々な道具を駆使して削り落とします、又削り落とした後の処理も大変な作業です。
     
下地をどれだけきれいに整えるかでスエードなど、ウレタンの着いていない布地の仕上がり具合が変わります。
使用した布地は1.7mを三枚使用して張替え致しました
 大変な作業のウレタン削り動画       
 
電動工具を使用してウレタンを削り取る クリックします
     
       
重要なローラー掛け 動画はこちらから

≫前のページに戻る