カスタマイジング ニュービートルのドア張替え

Customizing

車の修理参考例

■ニュービートルのドア内張りは年式により剥がれがかなり多く見受けられます今回は下地処理からの張り替え


ニュービートルのドア内張りの張替
10年も経つとほとんどの車両がこのような状態が見受けられます。

張り替えるパネル部分を取り外し純正のレザーを剥がすと
ウレタンが劣化して溶け出しています。

            最悪な内部

   ボード本体はあまり削り過ぎないように注意デコボコになります 

張り替える為にはこのウレタンをきれいに取り除かなくてはなりません。
軍手を付けて擦ると割と簡単にウレタンは取り除けます

ウレタンを取り除いても溶け出したウレタンがしつこく残る場合が有りますので、その時はスクレーパーなどで削り落します。
                 必殺裏技             最重要の足付け作業

溶けたウレタンのベタベタを完璧に取り除くのは不可能です
当社では、塗料剥がし剤(リムーバー)を使用しております。
リムーバーを刷毛でベタベタのボードの上に均等に塗って行きます、そのまま約30分ほど放置してからスクレーパーなどで
浮いたボンドを削り落します。

根気よく、削り落すときれいな地肌が出て来ますのでこの状態まで下地を仕上げれば張り替えた布地は剥がれる事はありません、かなり時間と根気のいる作業ですが頑張りましょう。
         下地用ボンドを塗る     張り替える材料にも下塗りでボンドを塗る

完璧な接着を行うために下塗りのボンドを全体に塗り乾燥
させます、この作業もかなり重要です張り替えを行って
後から浮いてしまった?と言う人がおりますがこのような作業を繰り返し行わず一度で済ませようと人が剥がれてしまっております。


今回使用するのは縦横にわりと伸びの有る裏地にポリエステルを使用しているレザーを使用します。
レザーの裏地はかなりボンドを吸収するので接着時の強度を増す為に一度全体にボンドを塗り乾燥させます、この作業が接着時に塗ったボンドの染み込みを防ぐ役目が有るからです。

             張り替え作業                最終圧着

どこから張って行くかの説明は長くなり過ぎるので省略しますが一番重要な事は材料をケチらない事です、画像のようにかなり周りにレザーがはみ出していますが凹凸のある物を張り替える場合は位置決めが出来ない為、大きめなな材料で張る事をお勧め致します。

 張り終えたら浮き、接着不良などを確認する為表面からドライヤーなどで熱を加え圧着します、この方法は自動車メーカーなども一度接着させた物を100度の温度で再熔着させる工程と
同じ原理です。熱を加える事により下塗りで塗ったボンドまでが溶解し強力な接着力が得られます。
           材料の色比較
             張替完成

どうせ張り替えるなら違った色、材料でと思いますが、純正に近い色、材質でと言う人が多いのは確かです、今回はやっと手に入れた縦横伸びの有る合皮を使用してみましたが難易度は
かなり高い作業です

純正はレザー内部に薄いウレタンが入っていますが張り替え時にはウレタンを入れて張る事は不可能です(入れたウレタンが接着剤により圧着した時に潰れてボコボコになりひじょうに醜い)
ウレタンの厚み分が無くなる為上下と取っ手部分に若干の隙間が出来てしまうのは避けられない事です。
  厚みのあるニット素材での張り替え                       ドット柄ニット地  1m単価  3000円で限定販売

こちらの材料はかなり伸びと厚みがあり隙間も出ません

 天井にも使用しているニューDライトグレーでの張り替え            ニューDライトグレー1m単価 5000円
     
       スエード調起毛ブラックでの張り替え                   起毛ブラックスエード調1m単価 5000円
内装ベージュ系   ニット Cライトベージュでの張り替え         純正レザーとの比較
    ニット素材の赤を使用 Wステッチ仕上げ
     
縫製済みのニット布地を注文により販売中です。
張替に自信の有る方はいかがですか?
ドア1枚分4000円〜となります。
制作に時間がかかりますのでご了承願います。

縫製済レザーは現在ウレタン付は廃盤となっております。
ウレタン無しの縫製済レザーは、黒、グレー、ベージュ
     

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